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ビジネスで使える!上司が喜ぶお中元、お歳暮のマナーと渡し方

上司が喜ぶお中元、お歳暮のマナー

お中元、お歳暮は、お世話になった取引先の人や、上司に感謝の気持ちを込めて贈ることが多いです。

相手との関係を円滑に保つ為にも、マナーに関しては気を配る必要があります。
ビジネスで贈る際のマナーや渡し方、頂いた時の対処法などついて紹介します。

お中元・お歳暮のビジネスマナー

  • 贈る時期
  • 宛て先名
  • 値段相場
  • 贈り方、渡し方

贈る時期

贈る時期は、地方や会社によって異なるので、目安程度に考えて下さい。

【お中元】
7月初旬から7月15日まで

関西などの西日本では「8月初旬から8月15日まで」の月遅れで贈ることもあります。
最近は全国的に7月初旬~7月15日までが標準となっています。

贈る時期が過ぎた時は、表書きを「暑中見舞い」「残暑見舞い」として贈ります。

【お歳暮】
12月初旬から12月20日まで

お歳暮を贈る時期は前倒しの傾向が高くなり、11月末から贈り始めることも少なくありません。
正月を迎える事始めの日から贈る風習があるので、地方(関西地方など)によっては12月13日から贈り始める所もあります。

忙しい年末は避け、できる限り仕事納め前の25日までに贈るようにしましょう。

贈る時期が過ぎて、年明けを迎えた時は1月7日までなら「御年賀」、その後は「寒中御見舞」として贈ります。

詳しくはいつまで贈る?お中元、お歳暮の時期と過ぎた時の対処法で書いています。

お歳暮とお中元のどちらか一方だけを贈る場合は、一年分の感謝の気持ちを表すお歳暮を贈るのが一般的です。

習慣性が強いので「今年贈ったから、来年は贈らない」とはできません。「今年お世話になったから、何か贈りたい」と思った時は「お礼」として贈ります。

宛て先名

取引先の会社に贈る場合、贈り先が「会社」なのか支店、部署、それとも個人宛てなのかによって、宛先の名前が変わります。

取引先の会社の中でも、特に特定の人にお世話になっている場合は、その担当者名を書いて贈りますが、それ以外の場合は「会社宛て」「支店宛て」「部署宛て」となります。

会社に贈る場合、宛先は取引先の社長名、支店宛てならば支店長名、部署宛は部署長名で贈るのが一般的です。

選び方

会社宛に贈るならば、職場で分けられたり、使えたりするギフトが喜ばれます。
個包装のお菓子やコーヒー、缶ジュース、お茶など。

できれば冷蔵庫に入れる必要がなく、日持ちするものを選びましょう。
切って取り分ける必要があるホールケーキや果物などは避けます。

また食品を取り扱う会社に贈る場合などは、相手先が競合する会社の商品を贈らないように注意する必要があります。

個人宛てに贈る場合は、贈り先の家族構成や好みを考えます。

仕事や人柄、いただき物が多いと思われる相手に送る場合は、かさばらず、何にでも使える商品券やギフト券などを贈る手もあります。ただし上司や目上の人に贈るのは、避けた方が良いです。

値段相場

お世話になっている程度や相手によって異なります。

上司、取引先、お客様へは3,000~5,000円前後。
特別にお世話になっている人 5,000円~10,000円程度

また贈る人の年齢層によっても、金額は前後します。
20~30代の若い人ならば3,000円程度。40代だと5,000~6,500円が目安です。

お歳暮は「1年間お世話になった感謝の気持ちを表す」という意味があるので、お中元より若干高めの贈答品を贈ることが多いです。

渡し方、贈り方

取引先やお客様へは会社から贈る場合も多いので、品物や金額は上司などと相談して決めましょう。

会社によっては「儀礼廃止」で贈答が禁止されている所もあります。
上司や取引先、お客様に個人的に贈りたい場合は、会社の規定を確認してから、贈って差し支えないかどうかを判断しましょう。

基本的に7月や12月に入ってから会う機会があれば、手渡しをするのが良いですが、難しい場合は配送で贈ります。最近は「業務の差し支えがないように」と宅配便で贈ることが多くなっています。その際は、送り状を同封するか、品物が届く前に出すようにしましょう。

持参したり、宅配便で送ったりする場合は、相手の都合を事前に伺ってから、時間を合わせるようにします。

持参する場合、紙袋から贈答品を取り出して風呂敷に包み直すのが正式なマナーですが、最近は風呂敷を使う機会は少なくなっています。マナーに厳しい相手はともかく、紙袋で持参しても特に非難されることはありません。

相手に渡す際は、紙袋から贈答品を取り出して、相手に表書きが読めるよう向きを直してから両手を添えて渡します。

お中元、お歳暮が届いた時

取引先からお中元やお歳暮をいただいた時は、上司に贈答品が届いた旨と贈り先を報告します。

会社によっては「儀礼禁止」などの規則で贈答品の受け取りが禁止されている場合もあります。その際は自社の規則に従って対応することが必要です。

お礼状を書く

お礼状は「届きました」「ありがとうございます」の報告も兼ねて、できるだけ早く贈ることが大切です。

会社宛ての場合は、お礼状の手配を自分でするかどうかは会社によって異なります。会社ではなく、個人宛てで受け取った場合は、自分の名前でお礼状を書きます。

メールは当日か翌日までには出したい所です。
手紙やハガキの場合は、2~3日以内には書いて贈るようにしましょう。

お礼状を書かず、電話でお礼の言葉を述べる方法もありますが、電話で済ませられるのは家族、親戚、友人などの親しい人だけに限られます。

お返しは必要?

基本的にお中元やお歳暮をもらっても、お返しの必要はありません。お返しの代わりとして、お礼状を出すのが一般的です。

お返しをする時は、贈答品を贈ってから少し時期を空けて「暑中見舞」や「御年賀」「寒中見舞」で贈ります。

品物はお中元やお歳暮と同じで構いません。値段はいただいた商品の半額に留める「半返し」が無難ですが、人によっては同額程度の贈答品を贈る場合もあります。

「いただき物よりも、やや安価」くらいが、相手に負担を感じさせずに済みます。

お返しに関しては「時期や品物の金額に注意!お中元・お歳暮のお返し時のポイント4つ」も参考にしてみて下さい。

断り方

「毎年取引先の方から頂いているが、相手の負担を考えて断りたい」という場合は、贈答品を受け取ってから断り状を書きます。

贈られた品物と同金額か2倍程度の贈答品をお礼状と共に「御中元」「御歳暮」の表書きで贈ります。

お礼状には「今後はお気遣いなさいませんように」など、明確に断りの文面を入れることで「次回からのは結構」という意思表示が分かります。

また会社の規定で贈答が禁止されていたり、政治家や公務員や学校の先生など仕事上、受け取れなかったりする場合があります。

配達で届けられた場合は「受け取り拒否」をすれば良いのですが、相手に不快感を与えてしまうのは避けたいので、一筆や断り状を添えて返送します。

贈答品は開封せず、断り状を置き、包装紙を重ねて包みます。
宛名は会社名や部署名、自分宛てに届いた場合は自分の名前を書きます。

【一筆】
申し訳ありません。せっかくのお心遣いですが、弊社の規定により贈り物はお受けできません。

【断り状】
拝啓 寒冷の頃、貴社におかれましては、ますますご清祥でご活躍のことと存じます。
この度は、お歳暮の品を確かに拝受いたしました。

お心遣い誠にありがたく存じますが、実を申し上げますと、弊社ではお取引様からのご贈答は辞退させていただいております。

贈りいただきました品はお気持ちだけ頂戴しまして、はなはだ失礼とは存じますが、別便にてご返送させていただきました。誠に勝手なことでありますが、あしからずご了解下さい。

こちらの都合ばかりで心苦しいのですが、どうか今後はお気遣いなさいませんよう、何卒ご理解のほど宜しくお願いします。

最後になりましたが、貴社一層のご隆盛と皆様のご活躍をお祈りしまして、お礼とお願いを申し上げます。 敬具

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カテゴリ:マナー